写真は、石川県七尾市にある島「能 登 島」から見た七尾湾です。
能登島は面積46.78km²、周囲長71.9kmの島で、全長1,050mの「能登島
大橋」と全長620mのつり橋「ツインブリッジ」で半島と結ばれていま
す。(昔は七尾港からフェリーで渡りました。20歳前後に2度訪れま
したが、ずいぶん便利になりましたね)
ここは能登半島国定公園に含まれ、2004年の合併後は七尾市の一部とな
っています。
※能登の島山とは現在の能登島のこと。
浜ダイコンが群生する浜辺と
松本清張の小説「ゼロの焦点」の舞台にもなった観光名所「能登金剛・
羽咋市(はくいし)にある「千 里 浜(ちりはま)」
ここの浜の砂は粒子が細かく、海水を含むと固くなり、波打ち際でも自
動車が快走できるので、天然の「渚ドライブウェー」として利用され、
最後はやっぱりこれ「じ ゃ が 芋 ソ フ ト ク リ ー ム」
鳥 総(とぶさ)立 て 船 木 伐 る と い ふ 能 登 の 島 山
今 日 見 れ ば 木 立 繁 し も 幾 代 神 び そ
大伴家持(万葉集)巻17-4026
<意味>
鳥総を立てて船材を伐り出すと言う能登島の山よ、今日見ると木立がう
鳥総を立てて船材を伐り出すと言う能登島の山よ、今日見ると木立がう
っそうと茂っている。いったい幾年を神さびてきたことか。
昔は船木を伐る場所として、能登の他、伊豆、熊野など限られていまし
た。
作者が越中国内(当時は能登も越中国でした)を巡回している時に、山
から船木を伐り出している光景を見て、長い歴史を見てきたであろうそ
の木々の神々しさに心打たれ感動して詠んだ歌です。
※神さびる・・古びて神々しく見える。荘厳で神秘的であること。
※鳥総・・木の梢で鳥の羽根状にして束ねた物。(これを挿して船木を
伐ると木の魂が宿ると言う言い伝えがあった)
※船を造る時の木は長い年月を経た物が使用された。