Quantcast
Channel: 歴史&環境&公徳心ツアー&地方創成&観光産業振興
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1050

宮崎駿監督の「公式引退の辞」全文 

$
0
0

宮崎駿監督の「公式引退の辞」全文 

2013.9.6 16:30
7月、東京都小金井市のアトリエでインタビューに答える宮崎駿監督
7月、東京都小金井市のアトリエでインタビューに答える宮崎駿監督
 宮崎駿監督が6日、報道陣に配布した「公式引退の辞」の全文は以下の通り。
                ◇
 ぼくは、あと10年は仕事をしたいと考えています。自宅と仕事場を自分で運転して往復できる間は、仕事をつづけたいのです。その目安を一応“あと10年”としました。
 もっと短くなるかもしれませんが、それは寿命が決めることなので、あくまでも目安の10年です。
 ぼくは長編アニメーションを作りたいと願い、作って来た人間ですが、作品と作品の間がずんずん開いていくのをどうすることもできませんでした。要するにノロマになっていくばかりでした。
 “風立ちぬ”は前作から5年かかっています。次は6年か、7年か……それではスタジオがもちませんし、ぼくの70代は、というより持ち時間は使い果たされてしまいます。
 
 長編アニメーションではなくとも、やってみたいことや試したいことがいろいろあります。やらなければと思っていること--例えばジブリ美術館の展示--も課題は山ほどあります。
 これ等は、ほとんどがやってもやらなくてもスタジオに迷惑のかかることではないのです。ただ家族には今までと同じような迷惑をかけることにはなりますが。
 それで、スタジオジブリのプログラムから、ぼくをはずしてもらうことにしました。
 ぼくは自由です。といって、日常の生活は少しも変わらず、毎日同じ道をかようでしょう。土曜日を休めるようになるのが夢ですが、そうなるかどうかは、まぁ、やってみないと判りません。
 ありがとうございました。
以上

関連ニュース


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1050

Trending Articles