五島列島の方言DVD発売
長崎新聞 10月22日(木)9時17分配信
長崎県五島市幸町の町内会長、永冶(ながや)克行さん(67)が、五島列島の方言をまとめたDVD「五島弁で読む五島の物語」を制作した。同市や新上五島町、北松小値賀町、佐世保市宇久町の地元住民ら総勢29人が、五島にまつわる民話などを朗読。独特の抑揚やアクセントを文字だけで伝えることは難しく、永冶さんは「五島の方言を音声で残しておきたかった」と話している。
DVDは、五島文化協会の元会長、故郡家眞一氏の著作「五島方言集」の中に登場する民話や小話47話を、各地域の方言で朗読。一部は、朗読者が読みやすいよう修正してもらうなど地元の「生の声」にこだわり、5年ほどかけて完成させた。再生時間は4時間を超える大作となった。
「人んざーまに(人がたくさん)」や「おっどんが(俺たちの)」といった今でもよく耳にする言葉から、「ほっぽほうらい(勝手気まま、むやみやたらに)」、「てってこってあまっ(持て余して)」など、やや難易度が高い方言も数多く収録。単語の解説集を付け、どの部分を読んでいるかが一目で分かるように、映像には字幕も入れた。
永冶さんは岐阜県出身で、45年前に移り住んだ。当初は、五島の方言が「笑い声しか理解できなかった」と笑うが、今では「表現が繊細で、残していくべき言葉」と思うようになったという。
DVDは千枚制作し、1枚2500円(税別)。五島市内の書店などで購入でき、五島列島のほかの島でも販売予定という。永冶さんは「若い世代の人たちにも聞いてもらい、地元の言葉を見詰め直すきっかけにしてほしい」と語った。問い合わせは(電0959・72・4560)。
DVDは、五島文化協会の元会長、故郡家眞一氏の著作「五島方言集」の中に登場する民話や小話47話を、各地域の方言で朗読。一部は、朗読者が読みやすいよう修正してもらうなど地元の「生の声」にこだわり、5年ほどかけて完成させた。再生時間は4時間を超える大作となった。
「人んざーまに(人がたくさん)」や「おっどんが(俺たちの)」といった今でもよく耳にする言葉から、「ほっぽほうらい(勝手気まま、むやみやたらに)」、「てってこってあまっ(持て余して)」など、やや難易度が高い方言も数多く収録。単語の解説集を付け、どの部分を読んでいるかが一目で分かるように、映像には字幕も入れた。
永冶さんは岐阜県出身で、45年前に移り住んだ。当初は、五島の方言が「笑い声しか理解できなかった」と笑うが、今では「表現が繊細で、残していくべき言葉」と思うようになったという。
DVDは千枚制作し、1枚2500円(税別)。五島市内の書店などで購入でき、五島列島のほかの島でも販売予定という。永冶さんは「若い世代の人たちにも聞いてもらい、地元の言葉を見詰め直すきっかけにしてほしい」と語った。問い合わせは(電0959・72・4560)。
長崎新聞社