「淡路鉄道」の歴史振り返る 廃線から半世紀、洲本で写真展
大正から昭和にかけて走っていた「淡路鉄道」の歴史を振り返る写真展「廃線から半世紀 懐かしの淡路鉄道展」が5日、洲本市本町の「ぎゃらりー&かふぇ ほっと」で始まった。洲本市教委などが所蔵する写真約40点が展示されている。
淡路鉄道は大正11(1922)年に営業開始し、14年に洲本-福良間の全線(23・4キロ)が開通した。昭和23年には電化されて島民の足として活躍したが、自動車の普及などで昭和41年に廃線となった。
会場では大正11年に初めて購入した蒸気機関車の前で記念撮影する関係者、最後の営業運転となった昭和41年9月30日に5色のテープに見送られる花電車、昭和30年代の各駅の風景など、44年間の歴史を振り返る写真が展示されている。
南あわじ市八木国分の武川美幸さん(42)と蓮さん(10)は親子で訪れ、興味深そうに見学。鉄道好きという蓮さんは「おばあちゃんから電車があったことをおとぎ話のように聞いていたけど、写真を見て本当やったと思った」。戦前から電車通勤していた洲本市物部の女性(85)は「毎朝いっぱい人が乗っていた。納駅では売店で切符を売っていたのよ」と懐かしがっていた。
10月18日までの土日のみ開催で、午前11時~午後5時。入場無料。問い合わせは若山さん
兵庫県洲本市街地の成り立ちをひもとく歴史講座「洲本のまちはこうして生まれた」が12日、洲本市宇原の市民交流センターであった。連続講座の最終回で、市立淡路文化史料館の元館長で、厳島神社の浦上雅史宮司(62)が、縄文時代から平安時代までの洲本平野の移り変わりを解説した。
「洲本ロータリークラブ」創立60周年記念事業で、この日は3回目。
「淡路島名誉大使」を務める落語家・桂文枝さんが、島の自然や歴史、食などから選んだ「淡路島文枝100選」が決まった。
のどかな農村風景や四季折々の花、新鮮な海の幸など島の魅力が詰まったリストは、今秋発行のNTTタウンページ淡路地方版で概要が紹介されているほか、10月からはテレビCMでも流れる予定だ。
観光で何度も島を訪れたという文枝さんは昨年3月、名誉大使に就任。PR活動の一環として、百選の作成も行うことになり、県や島内3市などが挙げた候補から選んだほか、自身が気に入ったものもリストアップしてきた。
結果は24日に発表され、一覧は淡路島観光協会のホームページで紹介される。また、今月配布のタウンページ(約6万2000部)では、巻頭特集としてカラー10ページで約40点を掲載。10月から来年3月までは、朝日放送で毎週土曜日の午前6時25分から放送されている「おはよう朝日 土曜日です」のCMで計26回にわたって、映像とともに紹介される。
10月3日の第1回は「鳴門海峡の渦潮」、2回目(10月10日)は「城下町洲本レトロなまち歩き」が予定されており、文枝さんはナレーションで登場する。県は「文枝さんの名前にあやかって、観光地などをどんどんPRしたい」としている。
明石海峡の歴史や魅力を旅客船に乗って学ぶクルーズ体験会が6日、明石港(兵庫県明石市)と岩屋港(淡路市)を発着点とする2コースで行われ、小学生と保護者ら約140人が約30分間の船旅を楽しんだ。
淡路ジェノバラインと明石市、淡路市でつくる実行委員会が次世代教育の一環として開催。全国で「海でつながるプロジェクト」を展開中の日本財団(東京)が支援
国指定重要無形民俗文化財・淡路人形浄瑠璃の継承団体「淡路人形座」(兵庫県南あわじ市)について、結成から半世紀の歴史をまとめた冊子「淡路島の文化遺産-淡路人形座五十年のあゆみ」を、淡路人形協会が発行した。海外公演や劇場移転、後継者育成の動きなど郷土芸能の今昔を、写真や年表を交えながら詳細に伝えている。