水俣の旬感じる膳 3月、フェア [熊本県]
県内外の観光客を呼び込もうと、水俣市の湯の児、湯の鶴両温泉の旅館と飲食店の計9軒が旬の食材を使った料理と温泉入浴をセットにした「みなまた春御膳(ごぜん)フェア」を3月1日から始める。不知火海に面した宿泊施設「湯の児海と夕やけ」であった料理発表会では、9軒の担当者がヒオウギ貝やタチウオの刺し身、新タケノコの煮物など地元の山海の幸をふんだんに盛り込んだ逸品を紹介した。
フェアは8回目で、主に女性客をターゲットにしている。「海と夕やけ」の御膳は、メバルの空揚げや鶏のグリルに自家製甘夏ジュレをかけた料理が白い器に盛られ、絵画のように美しい。湯の鶴温泉の旅館「鶴水荘」は、水俣産茶葉を使った「和紅茶の豚しゃぶしゃぶ」などが自慢。みなまた観光物産協会の福田豊樹・湯の児部会長は「旬の食べ物のおいさしと季節の美しさを堪能してほしい」と話す。
フェアは3月末まで。料理と部屋休憩、入浴料込みで1人3980円、宿泊の場合は1万円。飲食店は食事のみで2500円。いずれも2人以上で、3日前までに予約する。問い合わせは同協会事務局。
=2014/02/19付 西日本新聞朝刊=