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[転載]小枝昭一コレクション蔵書票~メゾチント作品(2)

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 12月10日に、日帰りで仙台へ行くことになった。仙台在住の蔵書票コレクター、小枝昭一さんのお宅へ行って、蔵書票の選定作業をするためである。 
 たびたびお知らせしてきたように、2007年3月と6月に仙台のブックカフェ「火星の庭」を中心に、大きな蔵書票イベントが開催される。展示作品の中核をなすのが、小枝さんのコレクションである。

 小枝さんが票主となって制作された蔵書票は現在73点だが、これを元にして国内外の蔵書票コレクターと交換、入手した蔵書票が3000点以上にも及ぶ。蔵書票コレクターの常として、コレクション対象は銅版だが、小枝さんの場合はメゾチントへのこだわりがあるところが、一味違う部分だ。

 実は2007年5月、『本の手帳』第3号として、「小枝昭一蔵書票コレクション図録」の刊行を予定している。小枝氏本人の蔵書票については、既に今年の夏から画像データの作成を始め、73点全部のスキャンが終了した。
 図録は、A5判で本文64ページを予定しており(予価・税込1050円)、小枝さん本人の「蔵書票に寄せて」の一文や、「蔵書票周辺のお宝紹介」コラムなどの他は、ひたすら蔵書票の図版を、どかどか掲載するという構成。したがって、蔵書票図版は230点ほど載せることになるので、本人の蔵書票以外に150点以上選んで借りてこなくてはならないというわけだ。12月10日にこの作業をして、選んだ蔵書票は、この図録に掲載するほか、2007年6月に「火星の庭」に展示する。
 なお、オリジナル蔵書票を貼り込んだ限定版も作成することになっている(蔵書票の作家は、エッチングの大野加奈さん)。

『本の手帳』の第2号の原稿をまだ書いていないばかりか、創刊号の限定版蔵書票さえ作っていないというのに、既に心の中は第3号の編集作業のことでいっぱいの田中栞なのであった(大貫画伯、ゴメンナサイ!)。
 
【画像1枚目】高橋潮・作「翔」1985年
【画像2枚目】清水敦・作「やまどり」1996年
【画像3枚目】浜西勝則・作「風見鶏」1992年
【画像4枚目】浜西勝則・作「花霞」(左)2004年、「鷹と家紋」(右)2004年
【画像5枚目】浜西勝則・作「Moon」(左)2006年、「鶴と松」(右)2005年
*制作技法はいずれも銅版(メゾチント)

*小枝昭一コレクション蔵書票~メゾチント作品(1)
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/21258236.html

*仙台蔵書票愛好会(2007年3月・6月蔵書票イベント情報)
http://pub.ne.jp/exlibris_sendai/

転載元: 田中栞日記


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