2014年1月20日 11:25
「南大門の木材の一部は金剛松でない」・・・テレビで発言後に教授自殺か
国宝1号・崇礼門(スンレムン、南大門)の復元工事問題を調査してきた大学教授が自殺した。
18日午後3時15分ごろ、忠清北道清州市開新洞の忠北大学木材標本室で、パク教授(56)が棚に首をつって死亡しているのを夫人(54)と学生が見つけた。現場には「あまりにも苦しい。先に行って申し訳ない」と書かれた手帳があった。警察は特別な外傷がない点などからみて自殺という結論を出した。
パク教授は木材の専門家。崇礼門復元に価格が安いロシア産の松が使われたという疑惑と関連し、文化財庁と警察の依頼を受けて調査する“点検団”として活動した。最近、文化財庁などに結果を通知したという。17日にはJTBC「ニュース9」に出演し、「崇礼門の復元に使われた木材の標本19件を調べた結果、疑わしい部分が見つかった」という趣旨の話をした。「2件は金剛松でないことが有力視され、5件は判断不可」と述べた。
また、パク教授は復元工事の点検に関し、警察の調査を受けたことが確認された。復元参加会社が「検証過程に問題がある」として点検団を告訴したからだ。13日に警察庁知能犯罪捜査隊に参考人の資格で出頭し、今後も2、3回さらに調査を受ける予定だった。
警察はパク教授がずさん復元工事点検団として活動しながら、外部の圧力を受けたかどうか捜査している。
「点検団活動のために深刻なストレスを受け、神経安定剤を服用した」という遺族の供述を確保したからだ。
警察はパク教授がJTBCの報道後に携帯で電話を受けたことを明らかにした。しかし発信者が誰かについては公開していない。文字メッセージも数件あったが、すべて事件とは関係がないことが確認された。
南大門修復といえば、修復直後に亀裂が見つかり、「日本産のにかわのせいだ」と散々やりだまにあげられたところだ。まったくのお門違いだが、それに対する反省も詫びもない。
結局にかわの扱いに慣れていなかった→木材の乾燥が不十分だった→金剛松以外の安い材料が使われたなどとあきれるばかりの調査結果が次々と出てきている。
これが国宝第一号として国家の威信をかけた専門集団による修復プロジェクトだったのかと愕然とする。
そして朴嬢が激怒して調査を厳命したというが、その結果調査した教授が自殺に追い込まれるなどというのは大統領も国家機関もコケにした悪党が動いているということだろう。
調査をしたら、逆にその調査が槍玉にあげられる。そしてその教授が警察に「出頭」し、参考人といいながら取調べを受けるということだ。
国から調査を依頼されながら、それを行ったら警察に取り調べられるなどというのはあまりにも失礼な話である。依頼した国側にだって専門家はいるのだろうから、その調査が適性なのかは国が理解しながら教授に依頼して進めるべきものであって、それが取調べを受けるということは教授に不透明な丸投げをした国にしてもはや腐っているとしか思えない。
そして国の威信をかけて選ばれて調査した教授が脅迫をうけた時点で警察が動くべきであって、そのように調査結果により都合の悪い悪党から守るという姿勢もない国も警察もどうしようもないのである。
これが大統領自ら指示をして悪人に責任を取らせろというアクションであったにも関わらず、電話の主も公表しないし、これでは修復プロジェクトを進めた国自体が黒であり、それが圧力をかけた可能性も高い。
南大門に関わらず、原発部品不正事件や海外での大規模建築物崩落であるとか、そういったもので問題が頻発するのは、重要なところに問題が起こるような汚職(単に金をもらっただけでなく、まがい物の素材や部品をつかってしまうなうな)がはびこっていることを示している。
そしてそれを暴こうとすれば、それらが国家権力よりも力を持ちその力を行使し、正義がそれを防げないという社会であるからだ。
そのような国に日本はお人よしに金はくれてやる、技術はくれてやるでやってきて、それでいて公然と「日本は悪だ」「日本は許さない」と文頭につけねばなにも発言できない国民であり、借りた金も帰さず海外に金をばらまき「奇跡の成長だ」などと自慢している国家にこれ以上付き合ってはいけないのだ。
つきあうとすれば「借金かえせ」「仏像かえせ」「竹島かえせ」くらいだろう。