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[転載]日本初の「勇気ある監査役大賞」「勇気ある通報者大賞」発表

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2012年11月21日
 
 現在公判中のオリンパスの損失隠し事件や大王製紙の元会長による特別背任事件など、ここ数年、大きく取り上げられることの多い企業の不祥事。これらの不祥事が明るみに出た端緒は、監査役がその職務を全うしたり、内部通報者・告発者が現れたりしたことであった。こうした人々や企業などに対し、社会的に応援するメッセージを発信する「勇気ある監査役大賞」と「勇気ある通報者大賞」との発表が19日、企業ガバナンスフォーラム2012で実施された。

 「勇気ある監査役大賞」は、株式会社トライアイズの元監査役古川孝宏氏が受賞。同氏の選考理由は、「監査役の職務執行をめぐる取締役等との対立に際して監査役が法的手段等を行使してまでその正当性を主張しようとすることは当時において極めてまれであったこと」、そして、「会社によるお詫び文の公表は、同氏が監査役を解任された後も自身の業務の正当性を主張し続けた結果であると考えられ、一連の議論を通じて監査役のあり方に対して一石を投じる結果になったと認められること」とのこと。

 また「勇気ある通報者大賞」の受賞者は、オリンパスの社員 浜田正晴氏。こちらは「同氏が問題と考えた上司の行為について、社内の自浄作用による問題解決を期待して社内の内部通報(ホットライン)制度を選択したこと」に加え、「配置転換等の処遇を受けた後も、勤務を継続しながら裁判の場で争う姿勢を貫いてきたこと」が選考理由となっている。

 通報の権利や監査役の権利が濫用されることはあってはならないが、監査指摘・是正行為や内部通報・内部告発者が「裏切り者」などとして「加害者」であるかのように、逆に、不正を行っている側が「被害者」であるかのように装われることも、あってはならないことである。こうした賞が、身の危険や生活の危機に直面したとしても、正しいことを貫いている人々の励みとなり、健全な経済活動への布石となることを期待したい。
 

転載元: 水.土壌.心の汚染をカメラを通して考え真実を伝える


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