日本海中部海域不審船事件
2002年9月4日午後5時15分、防衛庁から海上保安庁に対し、「能登半島沖の北北西約400kmの海域にて、不審船が発見された」との通報があり、海上保安庁では、第八管区海上保安本部(舞鶴市)が巡視船15隻、航空機を現場海域に派遣することとなった。首相官邸内の危機管理センター内には官邸対策室が設けられ、海上自衛隊においても、P-3C対潜哨戒機による監視飛行が行われた。
現場海域は、日本の排他的経済水域ではなく公海上であったことから、停船命令を発することなく監視追尾をすることとし、つるぎ型巡視船が能登半島沖の北西約450kmで不審船「ズ・ダン1211[1]」を視認、そのまま監視を続けた。翌9月5日0時37分、不審船が日本の防空識別圏を通過したため、追尾を終了した。