長滝白山神社
長滝白山神社 所在地 位置 主祭神社格等 創建 本殿の様式別名 例祭
本殿(2015年5月) | |
岐阜県郡上市白鳥町長滝138 | |
北緯35度55分15.46秒 東経136度49分50.30秒 | |
菊理媛神 伊弉諾尊 伊弉冉尊 | |
旧県社 | |
伝養老元年(717年) | |
神明造 | |
白山長滝神社 | |
1月6日:六日祭(花奪い祭) 5月5日:でででん祭り |
明治維新以前は白山中宮長滝寺(はくさんちゅうぐうちょうりゅうじ)と称したが、明治時代の神仏分離により、長滝白山神社と長瀧寺に分離された。神仏分離後も長滝白山神社と長滝寺は同一境内にあり、参道も同じである(参道から左側が長滝寺、右側が長滝白山神社)。
社号は白山長滝神社と呼ぶ場合もある。宗教法人としての登録名は「白山神社」。旧社格は県社。
祭神
沿革
伝承によれば、養老元年(717年)、白山中宮長滝寺として泰澄が創建したとされる。同6年には同寺にて元正天皇の病気平癒を祈願して効験があったことから、元正自作の十一面観音、聖観音、阿弥陀如来の本地仏を安置し、白山本地中宮長滝寺に改称したという。
天長5年(828年)にはそれまでの法相宗から天台宗寺院へ改宗。同9年には白山三馬場の一つになる(『白山之記』)。馬場とは禅定道の起点のことであり、白山三馬場とは、美濃国の白山中宮長滝寺、加賀国の白山寺白山本宮(現白山比神社)、越前国の平泉寺白山神社である。平安時代の長滝寺は、白山三所、若宮社、大講堂、鐘楼、護摩堂、神楽殿、三重塔、法華堂、薬師堂など30以上の堂宇が建ち、6谷6院360坊を有していたという。文永8年(1271年)には火災により半数の建物を焼失。正応3年(1290年)には本殿が再建された。
江戸時代には白山嶺上の管理を巡り、美濃馬場の白山本地中宮長滝寺、加賀馬場の白山寺白山本宮、越前馬場の平泉寺との論争が起きる。日本全国の白山神社の半数以上が白山本地中宮長滝寺系統の白山神社であったという。
慶応4年(明治元年、1868年)、神仏分離令により、長滝白山神社と長瀧寺に分離した。白山本地中宮長滝寺の建物のうち、白山三社、拝殿は長滝白山神社となり、大講堂、薬師堂、弁天堂、鐘楼、経蔵などは長滝寺となる。明治32年(1899年)に火災で社殿を焼失し、現在の建物は大正時代の再建である。
主な行事
文化財
- 石燈籠 正安四年壬寅七月日願主伝燈大法師覚海の刻銘がある - 正安4年は1302年
- 黄地蝶梅文様繍狩衣・黄地牡丹文様繍狩衣[6]各元和六年(1620年)墨書銘
典拠:2000年(平成12年)までの指定物件については、『国宝・重要文化財大全 別巻』(所有者別総合目録・名称総索引・統計資料)(毎日新聞社、2000)による。
重要無形民俗文化財
- 長滝の延年[7]
岐阜県指定重要文化財
岐阜県指定天然記念物
- 白山神社のスギ[13]
所在地
- 岐阜県郡上市白鳥町長滝138
周辺
- 徒歩5分で白山文化博物館があり、白山信仰や白鳥町の歴史が展示されている。
- 徒歩4分で道の駅白鳥があり、地域の産物や土産物を販売している。
交通
公共交通機関
- 郡上市自主運行バス白鳥ひるがの線(旧名金急行線)「長滝神社前」下車