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[転載]西郷(せご)どん ゆかりの地を巡る

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西郷(せご)どん ゆかりの地を巡る
 
3月3日(土)、JR九州ウォーキング鹿児島中央駅です。 「西郷(せご)どん」を学ぶのに、今回のコースを歩くだけでは不完全燃焼になることは分かっていました。 激動の時代を生き抜いた西郷隆盛に、時を越えて巡り遭う為には、もっと時間が必要です。 2日前の3月1日に鹿児島市に入り、先々にウォーキングコースに含まれていないゆかりの地も巡ってきました。 
               敬天愛人(西郷南洲顕彰館)  
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 天を敬い、人を愛する・・これは西郷隆盛が自己修養のための指針として好んでいた言葉です。 西郷どんの魅力のベースはここにあるのですかね。
 
2日目(3月2日)は鹿児島市が運営する「シティビューバス」の1日乗車券を利用して、城山岩崎谷の「西郷隆盛洞窟(薩摩軍最後の本陣)」や「西郷隆盛終焉の地」、「西郷南洲顕彰館」そして島津家の別邸「仙巌園(せんがくえん)」など等・・・思いっきり見て廻りました。 先に学ぶことによって、ウォーキング当日はより興味深く「西郷どん」を・・・と言うより、薩摩の偉人達の熱き想いを知ることが出来たのです。 知れば知るほど、薩摩は凄いです。 3日間でデジカメに収めた写真は900枚近くになっています。 解説板や資料も撮っているので多くなりました。 整理するだけでも相当の時間を要するでしょう。 今回はウォーキングコースのみを簡潔に報告します
 
3月3日(土)は朝から小雨が降っていました。 泊まっていたビジネスホテルから鹿児島中央駅まで歩いて約7分。 8時30分開始に受付を済ませたのは初めてです。
                 コースマップ   
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 西口をスタートして、直ぐの距離に「西郷屋敷跡」(小さな公園)があります。 征韓論の政争に敗れた西郷隆盛は明治6年(1873年)10月、政府に辞表を提出して故郷の鹿児島に帰ってきます。 西南戦争が始まる明治10年まで住んでいた屋敷があった場所です。
  西郷屋敷跡の碑               西郷どん使用の井戸 
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 明治政府の参議まで務めた西郷隆盛は、ここで質素なつくりの屋敷に住み、畑を耕し、この井戸の水を汲んで自ら野菜に給水していたそうです。
 
                 徳の交わり(座像)   
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 屋敷跡地中央に二人の座像が建っています。 一瞬「江戸城無血開城」を思い出し、この二人は西郷隆盛勝海舟だと思ったのですが・・・違っていました。 相手は戊辰戦争で官軍に抵抗した庄内藩の家老・菅実秀(すげさねひで)でした。 厳しい処分を覚悟していたのに、西郷の取り計らいによって寛大なものとなったのです。 西郷の人徳に感服した菅実秀(すげさねひで)ら旧庄内藩士7名が、明治8年、感謝を表するために鹿児島を訪れたのです。この屋敷跡に居るだけで、西郷隆盛の人格の偉大さが学べます。
 
西郷屋敷跡」から甲突川に架かる西田橋を渡り、20分程で照国神社前に着きます。西郷隆盛に最も影響を与えた28代藩主・島津斉彬公を祭っています。 西郷にとって島津斉彬が、どんなに大きな存在だったかは、現在すすんでいるNHK大河ドラマでも分かります。島津斉彬渡辺 謙はぴったりですね。 今回は照国神社には寄らずに、中央公園の横を通り過ぎ「西郷隆盛銅像」前まで進みます。
                 西郷隆盛銅像   
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 城山を背に立っておられます。 上野公園の西郷さんも親しみやすくて、いいけど・・・陸軍大将の時の重厚なお姿も、これまた立派です。 
 
西郷隆盛銅像」から県立図書館を左に見ながら歩くと、「鶴丸城跡」に着きます。
                  鶴丸城跡  
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 天守閣を持たない「屋形造」の城だったそうで・・・これは、徳川幕府に対する恭順の姿勢を示していたとされています。 防御に問題がある・・・と言われていますが、裏には籠城にぴったりの「城山」が控えていたからでしょう。

                  鶴丸城跡  
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江戸時代幕末まで、鶴丸城が他藩から攻められることはありませんでした。 ただ、幕末の文久3年(1863年)7月2日、錦江湾に入って来たイギリス艦隊から砲撃を受けました。 薩英戦争です。しかし、この戦争をきっかけにイギリスとの関係が良くなり・・・2年後に徳川幕府の目を盗んで英国留学生を派遣することになります。 維新後の日本の近代化に、彼らが活躍するのですが・・・とにかく薩摩は凄い! 
 
                   私学校跡   
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 鶴丸城の先の交差点を渡ると「私学校跡」です。 明治6年、征韓論争に敗れ、鹿児島に戻った西郷を慕って続々と若者達が帰郷してきます。 彼らのために西郷は「私学校を設立し、政治・軍事・農業を学ばせます。 西郷に従って帰ってきた桐野利秋(中村半次郎)村田新八らが若者の指導にあたりました。

 西南戦争の鹿児島での最終戦は、この私学校周辺が激戦地となりました。 私学校跡の石垣には当時の弾痕跡が今も生々しく残っています。 
               私学校跡石垣の弾痕跡   
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 写真を撮って、暫く佇んでいると・・・若い薩摩兵が戦っている姿が目の前に浮んできます。政府軍のライフル銃の弾がビシッ、ビシッと石垣に当たる音も聞こえそうです。
 
 「私学校跡」から歩いて10分ほどで、水族館やウォーターフロントパークが位置する鹿児島本港に着きます。 ウォーキングコースの中で、桜島が見えるのはこのエリアだけです。 
                鹿児島本港前 
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水族館の横に砲台跡があるのですが・・・薩英戦争時、ここから英国の軍艦に砲撃を加えました。 
 
 雨が強くなって来ました。 ここから「維新ドラマの道」に向かいます。 この通りは「パース通り」と呼びます。 オーストラリア大陸西海岸の美しい街「パース市」と姉妹都市を結んでいます。
                 パース通り  
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              西郷どん大河ドラマ館 
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 大久保正助(瑛太)、西郷吉之助鈴木亮平)、岩山糸(黒木華)のパネルと一緒に記念写真
 
             歴史ロード”維新ふるさとの道” 
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 甲突川に架かる高麗橋から上流右岸に沿って維新ふるさとの道”が続きます。 維新の出来事を表示した七つのパネルが展示してあります。

      薩摩島津藩が誇る洋風工場「集成館」を説明するパネル 
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 途中、下のような三角形の6本の柱が立っています。
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 角度を変えて見ると、西郷隆盛大久保利通の顔が現れます。
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 ”維新ふるさとの道”から中に入った町が下加治屋町です。 この小さな町から明治の偉人を沢山輩出しました。
                 当時の下加治屋町  
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西郷隆盛・従道兄弟の生家。 青大久保利通が引越して来て育った家。 NHK大河ドラマでは隣家になっていますが、実際には数十メートル離れていました。 緑は西郷兄弟の従兄弟で、陸軍大臣・文部大臣などを歴任した大山 の家。 ピンクは日露戦争で連合艦隊指令長官として勝利した東郷平八郎の家。 黄は西郷に兄事し、西南戦争で戦死した村田新八の家。  下加治屋町・・・凄い、こんな町、他には無いでしょう。 

                維新ふるさと館  
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鹿児島市が運営する資料館です。下加治屋町地図で★印の場所。展示の内容、見せ方など・・・こんなに見応えのある資料館(博物館)は久しぶりでした。 時間が経つのを忘れ・・・新幹線の出発時間まで余裕があったので・・・1時間45分、たっぷりと館内で学習しました。 解説が分かりやすいのです。 
                薩英戦争説明パネル
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展示資料の殆どは撮影が可でしたので、カメラに収めてきています。 興味を持った薩英戦争など、これから整理してまたの機会に報告したいと思います。
                               
地下1階ホールで上映されるドラマ
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西郷や大久保のロボットとスクリーンを組み合わせた2本のドラマが上映されます。 
維新への道」と「薩摩スチューデント、西へ」の2本はどちらとも素晴らしかった。 

このホール内は撮影禁止でしたので、左の画像は「鹿児島県観光サイト・どんどんかごしまの旅」からお借りしました。

 雨の中、鹿児島中央駅に戻ると、駅前に「若き薩摩の群像」と題された像碑が建っています。
                 若き薩摩の群像  
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幕府の鎖国令を破って英国へ出発した15人の留学生と引率した4人の使節がモチーフになっています。維新ふるさと館で上映されていた「薩摩スチューデントです。
     五代友厚  
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4人の使節の一人が、NHK朝ドラ小説「あさが来た」で脚光を浴びた”五代さま”。

大阪商工会議所初代会頭を務めた五代友厚です。 写真は実物本人です。 なかなかいい男で・・・彼を演じたディーン・フジオカにも負けていませんね。 

駅前の群像の写真中では赤矢印が”五代さま”です。
 

明治維新は面白い!  薩摩は面白い!
 
雨の中、誘導いただきましたJRウォーキングスタッフの皆様、お疲れ様でした。
そして、かごんまの皆さん! あいがとさげもした。
 
特記①:鹿児島県のJRコースは初めて参加したのですが・・・コース上に誘導矢印は2回しか見ませんでした。旗は一個も見てません。 迷う所が2箇所ほどありました。
特記②:「大河ドラマ館 600円」は正直言って期待はずれで、展示内容の質・量ともに今ひとつ不満です。 維新ふるさと館 300円」が素晴らしかった反動かもしれません。 その上、出口に「お土産屋」を設けるなんて・・・。
 

転載元: 香椎うっちゃんのブログ


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