復興の形考える 南相馬市博物館フォーラム
福島民報 11月30日(月)11時38分配信
福島県南相馬市博物館で開催中の特別展「Sacrifice 眠る地層にささげる花」に合わせたフォーラム「希望としてのRewilding(再野生化)」が29日、同博物館で開かれた。復興の一つの形としての被災地の再野生化の可能性について意見を交わした。
同市や浪江町で生けた花の写真などで特別展を構成した華道家の片桐功敦(あつのぶ)さん、県立博物館長の赤坂憲雄さん、詩人で明治大教授の管啓次郎さんがパネリストを務めた。
片桐さんは東日本大震災の津波によって復活したミズアオイに導かれて同市を訪れ、四季の花を生ける経験から土地の人の思いを感じたことなどを説明。管さんは耕作放棄によって自然が復活したオランダの事例などを紹介して、人間と自然の本来の関係性を問い掛けた。
赤坂さんは沼地となった被災地の光景に干拓前の潟を感じた経験から「未来を考え、土地とつながり続けるために、一つの可能性として被災地の一部を潟として残すことを考えられないか」と訴えた。
約80人の来場者が上映される片桐さんの作品を鑑賞しながら3人の話に耳を傾けた。特別展は12月6日まで開かれている。
同市や浪江町で生けた花の写真などで特別展を構成した華道家の片桐功敦(あつのぶ)さん、県立博物館長の赤坂憲雄さん、詩人で明治大教授の管啓次郎さんがパネリストを務めた。
片桐さんは東日本大震災の津波によって復活したミズアオイに導かれて同市を訪れ、四季の花を生ける経験から土地の人の思いを感じたことなどを説明。管さんは耕作放棄によって自然が復活したオランダの事例などを紹介して、人間と自然の本来の関係性を問い掛けた。
赤坂さんは沼地となった被災地の光景に干拓前の潟を感じた経験から「未来を考え、土地とつながり続けるために、一つの可能性として被災地の一部を潟として残すことを考えられないか」と訴えた。
約80人の来場者が上映される片桐さんの作品を鑑賞しながら3人の話に耳を傾けた。特別展は12月6日まで開かれている。
福島民報社
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