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スラグのフッ素をお勉強

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鉄鋼スラグ製品の管理に関するガイドライン
各会員は、鉄鋼スラグ製品の販売において、販売先に対し、名目の如何を問わず販売代金以上の金品を支払ってはならない。
仮に、各会員が支払う運送費や業務委託費等が販売代金以上となるおそれがある場合は、各会員は、販売先以外の第三者を運送業者や業務委託先等として選定しなければならない。
なお、各会員は、販売先に販売代金以上の金品が還流することを認識・把握しながら、販売先以外の業者(運送業者を含む)に対し、販売代金以上の金品を支払ってはならない。

envsys.k.u-tokyo.ac.jp/cgi/res_paper/.../1330865970_1.pdf
ところで、近年スラグ中のフッ素が問題となってきている。 フッ素は地球上に広く分布し ている元素であり、地殻存在度が 625 ppm である。しかしなが. ら 1974 年の国連人間 環境委員会でフッ素は、公害物質として認識されており、しかも、肺がん. の原因となる ...

6.結論
鉄鋼スラグを鉱物学的に調べた結果、次のことが判明した。

・ 高炉スラグのうち、炉前水砕スラグと炉外水砕スラグは、ガラスと少量の gehlenite で構
  成され、徐冷スラグは gehlenite 及びCa2SiO4 で構成されている。

・ 製鋼スラグは、gehlenite、Ca2SiO4、金属鉄、wollastnite、magnetite、hematite 及び少
  量のガラスから構成され、これらの鉱物以外に、ORP スラグにはCa3SiO5、転炉スラグに
  は Ca2Fe2O5 、merwinite が含まれている。

・ 混合スラグは他の製鋼スラグと異なり、Ca2SiO4と多量のhematite、更にmagnetite 及び
  金属鉄から構成されている。

・ 高炉スラグは CaO、SiO2 、Al2O3 、MgO を主成分とする。製鋼スラグはCaO、SiO2、
  Al2O3、MgO に加えてFeO が主成分となる。製鋼スラグは高炉スラグよりSiO2の量が多
  く、ORP スラグは他のスラグに比べて、Al2O3、FeO、MgO が少ない。

・ 微量成分のうちフッ素の含有量は高炉スラグより製鋼スラグの方に多い。特にORP スラ
  グに多い。
・ フッ素は、Ca、Si、O、と類似した挙動を示し、P、Mn、Fe、Ti とは排他的である。この
ことからフッ素は、Ca 及びSi と鉱物を構成していると結論できる。
・ ORP スラグの主要構成鉱物であるCa2SiO4 の組成式は、
(Ca1.64 Mg0.12 Mn0.03 Fe0.01 Si0.86 Ti0.01 Al0.09 P 0.13)(O 3.89 F 0.19 S0.01)
で表される。


www.ace-compliance.com > ... > news - キャッシュ
東証1部上場の鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)が、渋川工場(群馬県渋川市) から出た有害なフッ素や六価クロムを含む「鉄鋼スラグ」を再生資材として業者に販売 する際、販売額より高い費用を払っていたことが分かった。高額な処分 ...
www.mlit.go.jp/kowan/recycle/2/07.pdf
2.6 鉄鋼スラグ. 鉄鋼スラグは、炉の種類や冷却方法の違いにより、高炉スラグ(高炉徐 冷スラグ、高炉. 水砕スラグ)、製鋼スラグ(転炉スラグ、電気炉スラグ)といった性状の ..... なお、高炉徐冷スラグの項で述べているようにスラグには微量のフッ素を含有するも.
①製鉄会社の鉄鋼スラグ処分地の不足、②中国景気で増産による大量発生、③瀬戸内 海の海砂採取は06 年3 月末、愛媛県を最後に ... しかし鉄鋼スラグは強アルカリ性で、 フッ素・セレン・コバルトなどの重金属を含有し、海に直接溶出・浸出する利用をすべき ...
www.jstage.jst.go.jp/article/jjsmcwm/25/0/25.../_pdf
製鋼スラグからの成分溶出に対する粒径およびpH の影響

蛍石を用いた精錬工程で発生する製鋼スラグを用いて,溶媒pH および温度変化による製鋼スラグの溶出量の検討を行った。また,溶出試験と同条件から粒径別の溶出量を検討した。

  溶出試験の結果,フッ素の溶出量は溶液のpH が影響していた。また,粒径別の溶出試験より表面からの深度に対する溶出領域と比較した場合,粒径が小さいほど推定溶出量と測定溶出値の差が大きくなった。
  一律推定溶出量と測定溶出量を比較すると,粒径を1.625-2, 0.425-0.5 mm とした場合は各元素で0.1〜10 倍となった。

 試料粒径0-0.045 mm の推定溶出量は,測定溶出量と比較して小さく(1/1000〜1/10,000)なることが推測された。試料粒径0-0.045 mm からの溶出は,溶出試験の溶出量に寄与しないことが示唆された。また,見かけ上製鋼スラグの溶出には,表面の1〜0.1% の成分が関わっていることが示唆された。


5.まとめ
 本研究では,条件の異なる溶出試験(純水,pH 4 水,50℃) を行い,各条件に対しての製鋼スラグからの溶出傾向を確認した。
 また,溶出試験と同一の条件下で,試料を粒径ごとに分離し(1.625-2, 0.425-0.5, 0-0.045 mm),粒径別の溶出試験を行うことで,粒径別の溶出量や粒径の違いによる溶出傾向を検討した。
 以下に,本研究で得られた知見を示す。
・溶出試験より,本研究で用いた試料では,カルシウム含有量と比較して,酸化スラグでは1/250,還元スラグでは1/300 溶出していることが示された。フッ素含有量と比較して,酸化スラグでは1/175〜1/300,還元スラグでは1/700〜1/1,500 溶出していることが示された。アルミニウムの溶出濃度は,pH 4 水の場合に,他の溶媒条件と比較して溶出濃度が小さくなることが示された。酸化スラグでは,pH 4 水を用いた場合にアルミニウム溶出濃度が最大となるが,還元スラグでは,溶媒および溶出の条件の違いに対して大きな溶出濃度の違いは見られなかった。

・純水を用いた粒径別溶出試験の結果,粒径の小さいほど製鋼スラグからのフッ素の溶出濃度が増加した。他の元素では粒径依存性がみられず,最小粒径0-0.045 mm で行った溶出試験の溶出濃度が最小となっていた。

・pH 4 水を用いた場合のフッ素の溶出傾向は,粒径依存性がみられた。粒径への依存性がみられることから,フッ素の溶出傾向として,製鋼スラグに含まれる他の元素に大きく影響されている可能性が高い。

・温度変化による粒径別溶出試験では,カルシウム,アルミニウム,フッ素,ケイ素において粒径依存性が見られた。純水やpH 4 水を用いた場合にみられた微小粒径の溶出抑制に関係したと推測されるC-S-H やC-S-A-H の形成が促進された可能性がある。試料粒径1.625-2, 0.425-0.5 mm においても,C-S-H やC-S-A-H 等の錯体が形成されたことで,
溶出液中のカルシウムやアルミニウム,ケイ素の溶出量が減少した可能性が高い。

・試料の粒径別の溶出試験の測定量と,製鋼スラグ表面の溶解深度から計算された推定溶出量とを比較した。試料粒径1.625-2, 0.425-0.5 mm では,フッ素の溶出は,推定溶出量と測定溶出量がほぼ同程度であることが示された。また,カルシウム,アルミニウム,ケイ素において推定溶出量よりも測定溶出量の方が多くなることが示された。

・試料粒径0-0.045 mm においては,すべての元素,すべての溶出試験の条件に対して推定溶出量が大きくなることが示された。推定溶出量と測定溶出量を比較すると,推定溶出量が,1,000〜10,000 倍の溶出していることが示された。

・試料粒径0-0.045 mm の測定溶出量が,推定溶出量や一律推定溶出量と比較して小さかった。そのため,微小粒径の溶出は,溶出試験のそれの1/1,000〜1/10,000となり,溶出試験の溶出量に寄与していな
い可能性がある。

・一律推定溶出量と測定溶出量を比較すると,試料粒径1.625-2, 0.425-0.5 mm とした場合に各元素で0.1〜10 倍となり,見かけ上製鋼スラグ表面の1〜0.1%の成分が溶出に関わっていることが示唆された。



www.jstage.jst.go.jp/article/jsmcwm/23/0/23.../_pdf
【キーワード】製鋼スラグフッ素、エージング処理、溶出試験. 電気炉スラグ環境影響 処理によるフッ素溶出量変化の検討. ○(学)中村謙吾 1)、米田稔 1). 1)京都大学工学 研究科都市環境工学専攻. 1.はじめに. 循環資源の環境への利用による循環型社会の  ...



fsci.4rm.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=711 - キャッシュ
微妙な話なのですが、フッ素イオンと単体のフッ素の危険性を取り上げて実際の状態の 検証に難しい話題です。 フッ素イオンやフッ素ガスおよびフッ化水素は反応性が高くて 大量だと毒性を持ちます。 特に昔よく分析で使いましたがフッ化水素 ...
www.ekouhou.net/製鋼スラグ製品のフッ素溶出量の低減方法... - キャッシュ
【解決手段】 フッ素含有量およびフッ素溶出量の異なる複数の製鋼スラグが混在した スラグ混合物の塩基度(CaO/SiO2)を2.0以下になるように、製鋼スラグ混合物の 混合状態を調整することによって、これらの製鋼スラグからのフッ素溶出量を低減する 方法で ...
www.zensanpairen.or.jp/federation/02/06/jis_houkokusyo.pdf
今回の調査によると、産業廃棄物に由来する溶融スラグは、25 社 26 施設から生産量 が約 266 千t/. 年となっており、 ...... No.58-7、58-8 は下水汚泥由来の溶融スラグで ある。 表2-10 検体 No.58 と JIS 規格の比較. フッ素溶出量. 鉛含有量. 金属鉄. (mg/L).

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