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[転載]土佐清水病院 末期がん闘病記 土佐清水に来たわけは

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私たちが、土佐清水病院にやってきたのは、不思議な縁によるものです
 
18年前に、私は、重症のアトピー性皮膚炎のため、学校も休みがちになり、精神的にもおかしくなった当時高校2年生の息子を説得して、土佐清水病院にやってきました
 
当時は、大阪南港から土佐清水港までフェリーが出ていました(今は、乗客数減で廃止)
船上から黒潮の流れを見たこと、重症アトピー性皮膚炎のために体中包帯だらけでまるでミイラのような女性を連れて居た男性のことなど、今でも鮮明に覚えています
 
2週間後に、息子の症状はかなり軽快して戻ってきました
 
その後の生活態度が良くなかったので(食事、ストレス、空気など)何度も再発しましたが、処方された軟膏をつけ、小康状態を保ちつつ、今は、社会人として立派に生活しています
 
新しい伴侶の娘が、30も近いというのに、皮膚が荒れていて悩んでいました
皮膚科で何十万円もかけて、レーザー治療を含めて何をやっても良くならないと聞いて、ここを思い出し、丹羽院長が新横浜のサテライト診療所に来られる11月4日(火)に予約して連れていきました
 
母親である、すい臓がん患者も、付き添いでくることになり、途中で具合が悪くならないかと不安を抱えながらも、連れて行きました
 
診療所に入って気がついたのは、ここは、重症アトピー性皮膚炎患者の治療がメインだと思っていたら、がんや、膠原病や、白血病などの患者が多く集まっていたのです
 
急きょ、診察を申込みましたが、「セカンドオピニオンを求める」位置づけで診察を受けたのです
 
診察の時に、「入院す患者の内、10人に3人は早期に死ぬ。でも、あなたは、データを見ると、抗がん剤が効いたと見えて良くなっている。見込みはあるからすぐ入院しなさい、今なら何とかなる」と言われました
 
千葉の船橋から土佐清水までは、新幹線で行くと、10時間、飛行機で行っても6時間くらいかかる長距離なので、患者本人は迷っていたのですが、11月8日(金)に、私が広島に向かう新幹線の中で、患者から私の携帯に電話がありました
 
「丹羽院長から電話があり、何を迷っているのか、治療するからすぐに来なさい!と直接電話があった、どうしようか」
 
「わかった、行こう!これも何かの縁だ、こんなこと言ってくれた医者は、ほかには居ない。こっちに居ても、TS-1を飲んで後遺症に苦しむだけだ。回復の見通しも立たない。ここは、土佐清水病院の治療にかけてみよう。すぐに支度するように」
 
10日(月)夜帰宅した私は、15日(土)朝に伴侶を連れて、飛行機でここへ来たのです
 
高知空港に、病院差し向けのバンが待っており、病院まで3時間の道を送ってくれました
 
実費の7750円は、空港-高知駅-中村駅-土佐清水までのバス・電車・バス代、二人分とほぼ同額であり、3回も荷物を持って乗り換えないで済む分だけ、得でした
 
病院に着いたら、土曜午後にもかかわらず、すぐに診察がありました!
ここは、土日も、年末年始もないのです
 
もし、18年前に、重症アトピー性皮膚炎で苦しんでいた息子が世話になっていなければ、もし、伴侶の娘の肌が弱くなければ、伴侶が病気を圧して付き添いで新横浜に来なければ、悪性すい臓がんの伴侶をここに連れてきて、生きる希望が湧いてくることはありませんでした
 
不思議な縁が、私たちを、この地に招きよせたとしか、考えられません
 
今日はここまでです

転載元: recoveryfromcancer2014のブログ


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