不法投棄、罰金3億円に引き上げ 廃棄物処理法改正案
環境省が今国会に提出する廃棄物処理法改正案が11日、明らかになった。法人による悪質な不法投棄に対する罰金を現行の1億円以下から3億円以下に引き上げる厳罰化が柱。不法投棄を重ね不当な利益を得るような事業者を減らす狙いだ。 産業廃棄物を事業所とは別の場所に積み上げるなどして保管する場合も、都道府県知事への事前届け出を義務付け、行政によるチェックを可能にする。事実上の投棄につながったり、崩壊、火災などの事故が起きたりすることを防ぐ目的だ。
3月に閣議決定し国会提出、公布から1年以内の施行を目指す。
環境省によると、環境関連法で定める法人への罰金では3億円以下が最も重いレベル。事業所外の保管を届け出ない場合は「6月以下の懲役または50万円以下の罰金」とした。